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しかし地面を掘ってあったのか、穴が思ったよりも深く、飛び跳ねても土管の淵に手が届く事が出来ません。 「どうしよう。誰か居ませんか?助けて!」 と、僕は何度も叫んだのですが、誰も来ません。 また何度も飛び跳ねることを試みたのですが無駄でした。 段々と暗くなっていきます。 このまま、ここで死んでしまうのだろうか? と、僕は心細くなっていくと同時に、睡魔に襲われて来たのです。 その睡魔は、僕の恐怖心を奪うかの様に、眠りに落としていきました。 どれ位寝たのでしょうか? 空を見ると、少し明るくなっていました。 「夜が明けたのだろうか?お腹が空いたな!誰も見つけてくれなかったら、僕は此処で餓死するのだろうか?」 と考えていた時、人の声がしたのです。
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