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「さぁ、もうその足では戦えない。
大人しく喉笛を差し出してくれれば一瞬で殺してあげる」
タカナシが迫ってくる。
俺は…
「にげ…て、アカギ。
僕が残ればアカギは助かる…」
「逃げるわけねーだろ!!
待ってろモリナガ!今この狼共をぶっ殺してやるからな!」
そう言い、俺は進もうとするが、後ろ足をモリナガに噛まれ、止められる。
「お兄ちゃんの最後のお願いだ。
アカギ、僕が食われている間に母さんと妹達を連れて逃げて…」
「そんなの聞けるわけ…?!」
その時だった。
空からチラチラと…白い粉が降ってくる。
「…雪…?」
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