第1話「果てしなき縄張り争い」

2/4
前へ
/16ページ
次へ
「さぁ、もうその足では戦えない。 大人しく喉笛を差し出してくれれば一瞬で殺してあげる」 タカナシが迫ってくる。 俺は… 「にげ…て、アカギ。 僕が残ればアカギは助かる…」 「逃げるわけねーだろ!! 待ってろモリナガ!今この狼共をぶっ殺してやるからな!」 そう言い、俺は進もうとするが、後ろ足をモリナガに噛まれ、止められる。 「お兄ちゃんの最後のお願いだ。 アカギ、僕が食われている間に母さんと妹達を連れて逃げて…」 「そんなの聞けるわけ…?!」 その時だった。 空からチラチラと…白い粉が降ってくる。 「…雪…?」
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加