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大学生になった僕
僕が好きのは、夏南央だけ。
だからお願い。
僕を見て。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「んんんんっん、はぁ、あああぁぁぁん、だめ、ねぇだめぇぇ… ねぇ先生、いやぁん… ああっ!ああぁん!だめぇぇっ!イッちゃう、ねぇっ!イッちゃう… まだ… んん、まだいやぁぁ… 」
四つ這いで耐えられなくなる僕が顔を枕に落としても、先生の激しいピストンが止まる事は勿論なくて、痙攣が起きそうな程の快感。先生より先にイッてしまい、それでも中を突かれて自分の意に反して涙がボロボロとこぼれる。だって、頭がおかしくなりそうだ。
「イクぞっ!イクぞっ!葵葉っ!」
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
更に激しく強くなった動きで、もうすぐ先生がイクのが分かる。
「ふぅぅぅぅぅ… 」
うつ伏せで脱力している僕の上に夏南央先生が重なる。
「重くないか?」
「うん、全然」
「そうか… 」
嬉しそうに僕の耳や頸にキスを落として、
「顔、こっち向けて」
言うとおりに先生の方に顔を向けると、クチュクチュと音を立ててキスをして、舌が絡まる。
「どうだ?大学は?」
✴︎✴︎✴︎
入学式に桜なんて、もうとっくに散ってしまっていて、汗ばむくらいの陽気の中、雷太さんと夏南央先生と三人。
大学から入学式の参加は学生一名につき二名まで、という案内が来て両親と雷太さんと先生が無言で顔の表情だけで闘っていた。
K大の入学式だ、皆、自分が行きたいと思ってくれている。
「受験をずっと支えてくれたのは雷太さんと夏南央先生だもん、二人に来て欲しい」
両親には申し訳ないけど、本当にそうだ、二人に来て貰いたい。
それもそうだな、と残念そうな顔で諦めてくれてホッとした。
「懐かしいな… 」
そのまま大学に通えていたら四年生だった夏南央先生、僕の先輩だ、何だかくすぐったい気もしたけど先生は残念に思っているだろうな。
「ほぉぉぉ〜〜凄いなぁ〜、大学の入学式ってこんなに大きい所でするのかっ!」
感心しながら周りを見回している雷太さんはダブルのスーツをバシッと決めて、まるで極道、周りの人達が遠目に見てる。
そういえば先生のスーツ姿を初めて見て、当然の様に惚れ直してしまう。
カッコ良すぎる。
極道みたいな雷太さんとモデルみたいな夏南央先生が並んで歩いているから、皆の視線が集中するのも致し方ない。
「葵葉、スーツ、可愛いな」
夏南央先生が雷太さんに聞こえないように耳元で囁いた。
スーツ可愛いって、七五三のお参りみたいじゃん、僕はかなり不貞腐れた。
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