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生まれ変わったら彼が真っ直ぐ愛してくれるような、何が無くとも飛んで来てくださるような美しい存在になりたい。そう願いながら命を燃やし切った先で、気が付くと私はここに立っていた。
彼に会いたい、それだけを考えて泣くことも喚くこともできず途方もない時間を消費する。何度も、何度も、何度も四季を感じる内に私は多くの人々から愛され見上げられるようになった。
それでも私は私が嫌い。彼に愛されないのであればどんなに美しい私であっても大嫌いだ。
これほど想っていても身体を動かすことができないのは前世の罰でしょうか。
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