Fなの?Mなの!?

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Fなの?Mなの!?

 パシンッ! 「アアン!痛イッ!」 「気持チ良インダロ?ホラ言ッテミロ。僕ハ鞭デ叩カレテ興奮スル、変態デスッテナ!」 「アッ、アアッ!ボ、僕ハァッ!」 「早ク言エヨ、コノマゾ豚ガッ!」 「アアアーーー……ッ!ボ、僕ハ……鞭デ叩カレテッ興奮スル……変態デスゥゥウウッ!!」 「フフ、ソウダ。チャント言エタジャナイカ。ゴ褒美二……ココニ、コレヲコウヤッテヤルヨ!」 「ンギャアンッ!!気持チーーーッッ!!!」  ここはXXXX年の宇宙船内。ガラス窓の向こうでSMのショーをしている、人工知能ロボットを横目に、僕は言った。 「ねえ、博士……僕、疑問があるんだ。」 「なんだね?」 「これって本当にSF小説なの?どちらかと言うとSM小説じゃないの!?というかあのロボット、F〈生物学的女性〉なの?M〈生物学的男性〉なの!?」 「うーん、別に気にしなくていいんじゃないか?あのショーの目的はあくまで、宇宙戦闘員の息抜きだ。宇宙戦闘員には異性愛者も同性愛者もそれ以外もいるから、性別を決めていない人造人間(ロボット)の方が感情移入しやすいと思うしな。」 「な、なるほど……博士の話にはいつも説得力があるな。」  僕はもう、一文字の違いを気にしないことにした。
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