外面と内面

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外面と内面

5月10日(水) 朝 夜宵:・・・・・・? 僕が鍵を取りに行って、教室へと向かう途中。 2階の階段を登りきった3年生(同級生)の女子2人が居た。 ──もしかして、1組とかかな。 それにしても、来るのが早い。 今登校してる時間は、僕や早月、律花、結愛しか居ないのに・・・。 そして、僕が3組に到着すると、さっきの2人が居た。 クラスメイトA:あっ 夜宵:──あれ?2人とも、早いね。  B:うん。え、いつもこの時間に来て鍵開けてるの? 夜宵:うん、そうだよ。──あ、律花おはよう。 律花:おはよ〜 そうして鍵を開けて、教室に入るとすぐに電気、換気扇を着ける。 そして、私は日直の札を見て、手に持っていた日誌を、クラスメイトAの所へ置く。  A:あ、そっか、今日私日直・・・。  B:日誌とかも、いつも持って来てくれてるの? 夜宵:うん。鍵のついでにね。  A:優し〜・・・ありがとう! 夜宵:ふふっ、どういたしまして。 独り言が出来ないが、私は構わず窓を開ける。 今日は高いところの窓も軽々届いた。 ・・・もしかして今日、調子いい? そんなことを思いながら、小さな置き扇風機を回す。 そして、1時間目から6時間目までの教科を後ろから持って来て、今日使わない教科は後ろへ持っていく。 よし、これで準備OK。 あとは・・・窓か・・・・・そういえば、早月まだ来てない・・・のかな。 じゃぁ、さっさと2組前水道のところの窓、開けてこよう。 そして開け終わったあと、すぐに戻ってくる。 しばらく教室で、本を机の上に持ってきたり、少し水を飲んだりと藤川が来るまで待った。 彼が来た時にあの2人だけだったら、そんなに馴染んでなさそうな2人と一緒にさせるのは、気まずいかな、と思ったからだ。 ・・・まぁいいや、とりあえず、急いで窓を開けてこよう。 そして、窓を開けていると、遠くの方に早月を見つけた。 珍しくいつもより遅かったので少し驚いたが、特に干渉していないので放っておいた。 そして戻ってくると、藤川が既に来ていたので、もう少し待てばよかったか、少し考え直していた。 それからは特に何も無かった。
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