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やり遂げる為に
8時45分 学校
──なんだ､15分前じゃん｡
9時まで時間あって暇になるんだろうな･･･｡
ま､別にいっか､いつも早いし。次の登校日は時間まで入学式があるし､今日より遅く行っちゃえば問題ないよね｡
──あーあ。また学校始まるのかぁ｡
どうせ､今年も襟川 早月や新乃 光太と同じクラスになれないんでしょ｡
それで､どちらかは隣のクラスとかになるんでしょ｡
誰かは体育合同のクラス同士になっちゃうんでしょ｡
名簿配られてないし､そもそも見なくたってだいたい分かる｡
今回も「嫌なクラスだな･･･」から始まるのかな｡
──そうだよ。だいたいそんなもんさ｡
思い通りになるなんて､思ってない｡
1年､2年連続で私と同じクラスだった人は､離れるんかな｡
はっきり覚えてないけど､2年連続だったのって首瑠樹 律花と駒野 結愛くらいしかいなかった気がする｡
あ､いや居た。織田なら｡
あとは忘れてるかもな。1年とかそんないい思い出で塗り潰されてるわけじゃなかったし｡
そう。──たまには､いい思い出で塗り潰したい｡
──そう､だから､今度こそ伝えなきゃ｡
私がやるべき事を､終わらせなくちゃ｡
──やらなくちゃ･･･｡
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