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店を出て、2人で歩いていると、 「しょうたでしょ」 とやすのは落ち着いた口調で言い、 「えっ」 と私が驚いていると、 「この間しょうたから  最近みくが俺に冷たいんだよな  って言われて」 とやすのは、私の方を見て言い、 「最近のみくの様子で分かった」 と微笑みながら言った。 「実は」 と私は観念して、 「最近しょうたの姿が何をしていても浮かぶんだ」 と言った。 「それってさ〜」 とやすのは、私の顔をじっと見て、 「好きってことだよ」 と言った。 「私がしょうたのことが好き?」 と私は動揺し、 「それはない」 と言うと、 「認めた方がいいよ  顔真っ赤だよ」 とやすのは、笑いながら言った。 (私がしょうたのこと好き)  頭の中にこの文字がずっと駆け巡り、 「そうなのかな?」 と私が聞くと、 「100%そうだよ」 とやすのは、微笑みながら答え、 「しょうたは、人気あるから早くしないと他の人に取られちゃうよ」 と言ったので、 「そうか」 と私は言ってから、 「やすのには敵わないな」 と言うと、 「あの2人には話さないからね」 とやすのは言った。
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