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気づいたら、抱きしめていた女子は俺の腕にぐったりと倒れていた。どうしよう。気を失っているようだ。迷わずお姫様抱っこのように抱えこみ保健室に向かおうとした瞬間チャイムがなったが聞こえないふりをした。
青い顔をしている俺の腕の中の女子はすごくかわいい。はぁ、キスしたら犯罪になるかな。顔を極限まで近づけてギリギリで辞める。それでも、我慢できなくて周りに誰かがいないことを確認しおでこにそっと唇を当ててみた。あぁ、かわいい。こんな気持ち初めてだった。どこか満たされた気分になった。
保健室について、ノックをするとすぐに先生が出てきた。心のどこかで残念な気持ちになる自分がいた。先生は、すぐに女子を保健室のベッドに寝かせると俺に言った。
「はい、もう大丈夫だから授業行ってきなさい。」
俺はまだここにいたかったが、先生に言付けをし化学実験室へ向かった。
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