君の孤独を知ったとき

1/13
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
 いくらかの桜の花びらたちが、春風と共にワルツダンスを踊っている。  桜の木々には満開の桜が咲いている。 「今年も綺麗だなぁ」  受験合格した僕は気持ちも晴れやかに、桜並木のある大きな公園に一人で訪れていた。  平日とはいえ春休みだ。  ファミリー層から恋人たち。  社会人たちの飲みの会、仲間たちと和気あいあい楽しむ人たち。色々な人が桜を楽しんでいた。  どの人も笑顔なものだから、僕もより笑顔になる。その中で彼女だけが不機嫌オーラ満載でパレットに向っていた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!