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夢見る俺たちの春休み
大好きな先輩と、付き合うことになった。
入学式の日にあっけなく恋に落ちて、それからずっと片思いして、大好きでたまらなくて、見てるだけでいいって思って、でも結局我慢できなくなって、どうしても先輩の『特別』になりたくなって、クリスマスの奇跡に賭けた。
そしたら先輩も俺のことを好きだって言ってくれて、ちゅーしてくれて、抱きしめてくれて、え……え……えっち……もしてくれて、本当にクリスマスの奇跡だって、サンタさんありがとうって思った。
恋人になった先輩は、待ち合わせして一緒に登校したり、部活を見に来てくれたり、勉強を教えてくれたり、俺が知ってた以上に優しくて、かっこいい。
たった一歳しか違わないのに、先輩の手は俺のよりもずっと大きくて、ゴツゴツしてて、でも、すごくあったかくて。
俺を導いてくれる時は頼もしいその手が、ピアノの上では舞うように繊細に動いて、キラキラしたメロディーを奏でて、聞いている人の心をあっという間に掴んでしまうんだ。
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