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03.人工知能ごときが、と。
小説を執筆するとき、わたしはパソコンを使っています。アイデア出しやプロットは手書きのときもあるけど、執筆はパソコン。
エブリスタなどのネット上のサイトに載せるからという理由もあるし、なんだかんだでパソコンで書いた方が圧倒的にラクだからね。
もちろん、小説のアイデアやストーリー展開を考えるところはパソコンが代行するわけでもなく、けっきょくは人間の脳みそで考え出すものなので、パソコンで執筆といっても「執筆」という物理的作業が効率的になっているだけなのですが。
ところが、対話型AIのChatGPTが登場し、ついに小説のアイデアやストーリー展開を人工知能が考え、さらには執筆(結果の出力)までAIが考えてくれる時代が来ました。
わたし自身はまだChatGPTを使ったことはないんですが、興味津々ながらも遠巻きに眺めているといったところですね。
テクノロジーの発達と小説とは無関係ではない。グーテンベルグによる活版印刷の発明が安価かつ大量の出版物を生み出し、めぐりめぐって小説だって大多数を相手に出版することにもつながった。それに今はパソコンがあるからこそ、小説を執筆できる面もある。
そしてインターネットに誰でもアクセスできるようになったからこそ発表の場もできたし、他の作家さんと交流できるようになった。
だから、技術の発達それ自体は悪いことでもなく拒否するものでもない。
と、わかってはいるんだけど、ChatGPTみたいな人工知能の発達に不気味さと恐ろしさを抱くのは、人工知能が人間の脳みそまで代行してしまいそうな感じがするからなのかな。
「人工知能ごときがわたしの脳みそについて来れるかな?」くらいの余裕で構えたいんだけど、どう考えても人工知能の方が優秀そうなんだよね。まいったなぁと困惑しながら、しばらくは様子見かなあ。
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