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秋
とある一本の桜は、嫌われ者の桜です。
「早く伐採してほしいな」と悪口を言われようが、葉枝をむしられようが、今日も堂々と立っています。
あれからスズメさんと桜は、色々お話をしました。桜は初めての友達が嬉しくて嬉しくて、涙が溢れそうでした。
けれどスズメさんは、ある日を境目に姿を消しました。理由は誰にも分かりません。
(嗚呼、甘美な夢は一瞬で覚めてしまうのか)
それでも今日も、桜は笑顔です。
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