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冬
とある一本の桜は、嫌われ者の桜です。
「まだ撤去されねぇのかよ」と暴言を吐かれようが、子供達にいじめられようが、今日も堂々と立っています。
スズメさんという親友を失った桜には、もう生きる気力などありませんでした。
私が醜いから、上手く咲き誇れないから親友はいなくなったんだ。皆の笑顔を消してしまうんだ、と桜は自暴自棄になりました。
(嗚呼、桜なんて大嫌いだ)
それでも今日も、桜は笑顔です。
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