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序章
目が覚めた時、そこに広がっていたのは、いつもの天井ではなかった。
―ここはどこだ?
頭がズキズキと痛む。起き上がるのにも一苦労だった。
ようやく体を起こした時、今自分がいる場所は、いつもの空間ではないことが分かった。
正直言って、早く元の、いつもの空間に戻りたい。
そう思う俺―影山潤(かげやまじゅん)だった。
今思えば、このときから既に俺の運命は決まっていたのかも知れない。
そう思うほど、未来は、過酷で、悲惨で、最悪だった。
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