チュートリアル終了

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チュートリアル終了

………はぁ? なんで俺に言うんだよ…とか思っていると、ヒーロー(笑)が、 「もっちろん!パーティーが増えるのは大歓迎だよ!」 と、明らかに女であることを意識した口ぶりだった。 (ヒーロー(笑)といえど高校生だな…ww) それに対し、新美は 「そうですか!?ありがとうございます!!」 と言った。 ―こいつ…まさか天然か? そのまさかだった。 「いやも、ほんとにありがとうございます!!嬉しくて鼻血出ちゃいますよ―」 「ん?!あ、ああ、そうか…」 さすがのヒーロー(笑)もたじろいだようだ。 その時、新美が自分が来た方向を指さし、 「ああーーー!!さっき私のことを追いかけていた怪物がきてますぅぅ!!」 と叫んだ。 ―感情がコロコロ変わるやつだな… 新美が指を指した方向を見ると、確かに怪物がいた。 「よし!俺の神エイムでぶっ飛ばしてやるぜ!」 と、ヒーロー(笑)がイタイ口調で言うと同時に、怪物の方向へ銃口を向けた。 ダン!とたった1発の銃声が響いたときには、怪物は倒れていた。 ―こいつ、腕は確かなようだな… 俺が言えることではないが、どんだけゲームをやってるんだ?と思ってしまった。 「チュートリアルは終わりだ」 という声が聞こえた。 声がする方向を見ると、ノロイがホログラムで映し出されていた。 「現在残っているのは…2010人中122人だな。」 「ひゃ…122人?!」 ヒーロー(笑)が思わず声を出していた。 「言っておくが、ここまでがだ。つまり、次が、第1ステージになるからな。注意しろ。」 おー、つまり、これからもっと鬼畜なことに巻き込まれるので、死ぬ確率ガン上げだよっていうことね。 「では、第1ステージの始まりだ。今から全員をステージへ飛ばす。その瞬間から、攻略開始だ。第1ステージなので、少し情報を教えてやろう。 敵はコードNo.001―さっきのやつだな―が約10体。それに、コードNo.002―防御力が高いやつだ―が約10体。ステージは正方形になっており、あちこちに柱があり―おっと、あまり言い過ぎてはいけないな。 それでは、第1ステージ、攻略開始(スタート)だ。」 その瞬間、まっさらな空間に飛ばされ、気づいたときには目の前には怪物がいた。
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