林檎様

3/4
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
「ただいまあ...!」 坂を勢いよく上った俺は、息を切らしながらリビングにはいる。 「あ、昭。ちょうどいいところに。紹介したい人がいるんだけど。」 母はソファに座っていた。そして反対側のソファにも人がいた。 「この人、林檎様を祓ってくれるんですって。」 反対側のソファに座っている男性は、ほどよく筋肉がついている顔が整った人だった。男性はこっちを向いたあと、 「宮篠 羽香理だ。お前を鍛えるためにわざわざ他県から来てやった。」 俺は少し戸惑った。直接祓うのではなく俺を鍛えて祓わせるということか?
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!