竜のたまご洗い

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 王様は、いよいよ困ってしまいました。 「お前は一体、どんな人ならいいのかね?」  お姫様は、よく通る声でこう言いました。 「それでは、ひとつお願いをいたしましょう。竜のたまご洗いができた者と、私は結婚いたしましょう」  なるほどこれは確かに、美しく賢く強い者でなければ成しとげられない試練です。  集まった王子様たちは、さてこまったと互いに顔を見合わせました。
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