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「あ、ねぇねぇ、君って霧宮くん...?」
向かう途中、白髪の女子生徒が自分に話しかけてきた。
俺は何も言わずにコクリと頷き、そのまま自分の席に向かおうとする。
「え、ちょっとちょっと、何も言わずに立ち去らないでよ」
彼女は自分の腕の裾を引っ張った
「なんだよ、俺に何か用でもあんのか?」
頭を掻きながら彼女に問いかける
「いや別に用があるってわけじゃないんだけどさ、やっぱりこれから同じ
クラスメイト同士仲良くしていこうかなって思って...」
...俺と仲良しごっこがしたいってことか
だが俺は別に友達作りに励むつもりはない、ただ平凡な男子校生でいいのだから
「あっそ、俺は別に全員とは仲良くするつもりはねぇよ」
そう言って半ば強引に話を終わらせて自席に着く
別に俺は友達作りをするわけじゃない、友達なんて話していればいつか平然と
できているし、そんなことで無駄な体力を使って励むつもりはない。
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