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「ルールは単純、私がこの箱の中に、お前らの出席番号が全て
書かれてある紙が入ってある、その紙を私は一枚だけ取る、そしてその番号と
出席番号が一致しているやつは...」
綾は不気味な笑いを出し、クラスは唾を飲む
「退学だ」
「は、はぁ!?おかしいだろそんなの!」
「そうよ!なんでそうなるのよ!」
クラスは批判の声を出していき、理由を求めていく。
「当たり前だろう、このクラスはお荷物、そんなに人数はいらないし、こちらも
お前らの勉強なんざ見たくもない、だからこの学校では毎年、新入生のFクラス、
そしてその中の一名を退学としているんだ、面倒を見ていられないからな」
生徒は怒りを持つ者もいれば、悲しみを持つ者もいる。
そして俺のように、何とも思わないような奴もいる。
「ちょっと待ってください、なぜそんなやり方で退学者を出すんですか?」
生徒の中の一人が綾に問いかける
「ん?運も実力の内というだろう、このクラスは30人、30分の29でお前らは
生き残る、そして30分の29も外すような奴はこの学校にいる資格なんかてない」
「じゃ、じゃあ退学者となった場合、その人はこれからどうやって生活をするんですか...?」
またまた生徒が綾に問いかける、なぜ今からそんな疑問が生じるのだろうか。
別に自分が退学になるかはまだ分からないのに退学する前提で話してるようなもの
「そんなやつは知らん、退学者の人生なんだからソイツが決めるしかないだろう」
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