1.絶望の春

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「ふざけんなよ!俺たちがどんな思いで必死に勉強して、この学校に入学してきたと思ってんだよ!」 生徒の中の男子が声を荒げて言った 「では聞こう、なぜお前らはこの学校に入学してきた?」 綾はその男子生徒に問いかける 「は...?そ、そりゃあ偏差値が高かったから、将来が安泰になるように...って」 「なるほど、偏差値が高いから...か」 含みのあるような、煽っているかのような言い方をしている。 「な、なんだよ、しっかり言えよ」 「お前らは勉学だけで頭がいいと思っているのか?違うだろう、他にも思考力、 ひらめき、自主的能力、知力以外でも他にも様々な脳があるんだよ。 そしてお前らはその中の一つ、自主的能力が足りなかったんだ。それはなぜか? ...お前らが知力しか取り入れてなかったからだ」 「すいません、その自主的能力って何を表しているんですか...?」 先ほど、退学者を出すやり方を聞いていた男子生徒が再び綾に質問する 「ん?それはこの高校のレビューだよ。この高校は学校側にしか情報を提供していない、つまり第三者からの意見が全く書いていないんだよ。しかしお前らはそんなところを気にせずにただひたすらと馬鹿みたいに知力しか取り入れなかった」 ...やはりか この高校は42年前に作られて、古くからの伝統も多い。 しかし42年経った今でもレビューが一つも書かれていないのはおかしい。 最高でも最低でもレビューをしている人は一人だけでもいるはずだ。 しかし書いていない...つまり学校側がわざとレビューを書かせなくしていたのか
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