40人が本棚に入れています
本棚に追加
潔白
気づいたら、朝だった。
あれから寝てしまっていたらしい。
時計を見て、ギョッとする。
9時!!
大遅刻だっ!
慌てて飛び起きた途端、理解する。
………今日も休校だったんだ…。
立て続けに2人も死者が出て、1人が行方不明。
学校は2日間の臨時休校になっていた。
「はぁ〜、よかった。」
あたしは、スマホを開く。
そこには、麗華姫からメッセージが届いていた。
Reika:彩綾〜、会おう?
一言の文章だった。
だけど、それだけであたしの胸は高鳴った。
麗華姫が送ってきたのは、個人メッセージ。
あたしと一対一で会おうということだ。
Saaya:いいよ!どこで会う?
すぐに返信が来る。
Rrika:浅葱駅の前の公園で会おう。
あたしはクローゼットを開ける。
ふふふ。
麗華姫と二人で会うなら、話は別だ。
攻めた服で行きたい。
あたしはクローゼットを念入りに漁った。
恋人がいる人ならわかるでしょ?
恋人に会う時は、普通の時よりもオシャレするでしょう?
あたしも、同じ。
麗華姫は、あたしの彼女なんだから。
最初のコメントを投稿しよう!