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もう一度唇を重ねようとした時。
———グイッ!
「きゃっ!」
あたしは無理矢理麗華姫から引き剥がされた。
「な、なに!?」
相手の顔を見る。
その途端、背中に嫌な汗が流れる。
何……この人たち…?
そこには、いかにもガラの悪そうな男が3人。
裕二が絡んでいた大輔たちよりもガラが悪そうだ。
その男たちが一様にニヤニヤした表情を浮かべている。
「困るなぁ〜、彩綾ちゃん。約束しただろう〜?」
ボスのようなガタイの大きい人があたしの肩を掴んで引っ張る。
「え………?」
し、知らない…
あたし、約束なんてしていない。
こんな人たち、知らない……。
だ……れ…?
あたしの表情が硬直する。
意味が分からない…。
どういう…こと…??
「彩綾ちゃ〜ん、俺らにヤらせてくれるんでしょ?」
ロン毛の男がニタニタ笑って言う。
その途端、あたしの腕に鳥肌がたった。
キモい…。
無理だっ!
あたしは手を伸ばして麗華姫の手を掴もうとする。
麗華姫の手に触れた……、途端に、振り払われる。
「麗華……ちゃん…?」
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