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「最悪、あんた、マジなんなの?」
やめてっ…!
麗華…姫…。
どうし…て…。
「この女の子とイチャつかれちゃあ困るなぁ〜。彩綾ちゃんの相手は俺たちだろう?」
男があたしの腕を強く引っ張る。
「麗華ちゃんっ!」
あたしは麗華姫から離される。
「彩綾ちゃ〜ん、困るよ〜?誘ったのはそっちじゃないか。」
男の一人が、スマホをかざす。
そこには、出会い系アプリのようなものが表示されていた。
「うそ…でしょ。」
あたしの顔が歪む。
そこに表示されているアカウント。
「彩綾」
あたしの本名。
アイコンは、正真正銘、あたしの顔だった。
男が画面をスクロールする。
チャット画面のようなものが出てくる。
そこで「あたし」が送ったことになっているメッセージを見て、絶句した。
「今日、会えない??浅葱公園で待ってるよ♡」
側から見たら下心丸出しの文章。
でも、あたしはこんなの書いた覚えはない…。
そもそも、なんでアカウントが勝手にできているの…?
手が、脚が、震える。
これから、何をされるのか。
怖い…。
とても怖かった…。
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