潔白

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「やめて…お願い……。」 痛みで息ができなくなり、気持ち悪い。 こんなに……こんなに。 こんなに、犯されることって、辛いんだ。 痛いんだ…。 麗華姫に振られて、胸が痛い。 犯されて、腰が痛い。 内臓が突き上げられるようで、吐きそうだった。 あたしの「はじめて」は、麗華姫に捧げよう。 そう思っていた。 それなのに……。 こんな形で、失わなければならないの……? あたしの、白いキャンパスに黒いインクをいきなり落としたのは、名も知らない男たち。 あたしのキャンパスは、真っ黒に塗られ、ビリビリに破られた。 ぶーちゃん…。 ぶーちゃんも、こんな感じだったのかな。 辛くて苦しくて…。 あたしは、人をいじめることに、何も抵抗を感じなかった。 今、思い返してみれば…。 あたしは、いじめられたことがなかった。 麗華姫に暴力を振るわれていたけど…。 あれは、あたしが自ら立ち回っていじめられていただけ……。 だと思っていたんだけど。 違ったみたいだね。 あたし、麗華姫の手のひらで踊らされていたんだ。 麗華姫にとって、あたしも、そのほかの人も、所詮駒。
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