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結局、あたしたちのグループは、脆い。
脆い、儚い絆。
傷だらけで、切れそうな、頼りない絆だった。
ただ、利害関係が一致して、麗華姫のそばにいる人たち。
あたしだけは違う。
あたしは、あたしたちは、愛し合っている。
柑奈、聖理奈、裕二、ななみん…。
麗華姫の権力を後ろ盾にするために、麗華姫がいじめるために危うい関係で繋がっている。
だけど…、あたしだけは、違うと思っていた。
思っていた…。
でも、違った。
あたしも、麗華姫から見たら、ただの捨て駒、おもちゃだったんだ。
そのことを悟って、どうしようもなく悲しくなった。
苦しかった。
心と体、どっちが痛いのか分からなくなってきた。
ただ分かるのは、あたしは絶望の淵にいるってこと。
悲しいよ……。
あたしは意識が朦朧としていくのを感じた。
あたしは………間違っていた……?
う……そ…でしょ………?
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