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「あははははははははははははははははははははははははははははははははははなは!!!!!」
ぶーちゃんの甲高い笑い声が、耳をつんざく。
思わず耳を塞ぎたくなる。
ぶーちゃんは、あたしを見て、笑い転げている。
「ぷっ……!ほんっと、馬鹿みたいに。どぉ??人に笑われる気分は。いじめられっ子に笑われる気分は。人に見下される気分は!!」
ぶーちゃんの目は、キラキラ輝いていた。
それは、さながら獲物を狩る猛獣のようで…。
「絶対に許さない」
あたしに放たれたメッセージのようだった。
「っ……。」
あたしの目から涙が出てくる。
本気で嘲笑われたのは、初めてだった。
ぶーちゃんの笑い声は、あたしの心をかき乱して、引き裂いた。
「ふぅ、まぁ、いいや。」
ぶーちゃんが笑うのをやめて、髪の毛をかきあげる。
「夜風、これ、流しといて。」
そう言って、ぶーちゃんがスマホを持った手を伸ばす。
「了解。」
え………??
あぁ、八神か…。
麗華姫、すごいね。
夜風が関わっているっていうのも、正解だったね。
麗華姫は、やっぱり頭がいいよ。
あたしは、半ば諦めて、涙を流していた。
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