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「はい。大丈夫です」
マーくん、この時点では内心は全く大丈夫ではなく「先生ちゃんとやってくれよ・できないなら俺はもうやらん」という思いが強かったんだけど。
直接お願いされ良い返事をしてしまった手前、引くに引けなくなった。
マーくんは嘘を吐かない。
自分で"嘘を吐いた"と思うようなことがあれば、それをそのまま"嘘"にしない。
私に対してだけはちょっと別だけど、誰かに「行く」と言ったら必ず行くし、本心ではなくても「大丈夫」と言ったら大丈夫に見えるように頑張る。
勢いでつい「知っている」と言ってしまっても、それが嘘にならないように、そこから猛然と知る努力をする。
だからこの時も、本心ではなかったけれど自分の言った言葉に近付くように行動するしかなくなった。
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