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「え…………」
「ふふっ、驚いたぁ?」
雪は面白がるような笑みで冬音を見つめた。
「あー……そういうのが手法の新手のストーカーね?」
冬音は間が少し開いた後、冷めた目をして雪に淡々と言った。
そんな非科学的なもの、簡単には信じない主義なのだろう。軽く受け流す。
「ちょ、全然信じてないみたいだけど、俺守護霊だからさ、フユのことなんでもわかるよ?」
雪はそう自信満々で言ってみせた。
すると、冬音がその言葉にピクッと反応する。
「………へぇ、言ったね…………?
じゃあ、私に関する質問をしても、なんでも答えられるってことだよね!」
こちらもこちらで自信満々な顔をし、ビシッと雪に人差し指を指した。
「……………あははっ、別にいいけど?」
ふふふ、そう余裕こいてられるのも今のうち。いくらストーカーだからって全部答えられるわけがない、と既に冬音は勝ち誇った笑みを浮かべている。
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