第1の霊 雪

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対して雪は楽しんでいる様子だ。 コホンと咳払いをし、冬音はさっそく雪に向けて質問をした。 「じゃあ、私の誕生日は?」 「1月12日、今日だね」 「私の血液型は?」 「O型」 「得意教科は?」 「歴史」 「好きな犬種は?」 「ミニチュアダックスフンド」 こいつ………結構自分のこと知ってやがる。 いくらストーカー(勝手に決めている)とはいえそんなに答えられないと思ったのに。 冬音は気を取り直して、さっきより難しい質問をしてやろうと決めた。 「えー、最近地味にハマってることは?」 「庭の雑草をむしること」 「最近の悩みは?」 「ハーフアップしたときに少し外はねになること」 「さ、最近見てる動画は?」 「動物とか癒し系の動画」 冬音は驚きを隠せなかった。 雪が思ってた倍以上に答えてくるのだ。 難しくしたはずなのに悩む素振りもせず全部正解している。 なんなら最後の質問なんて自分しか知らないはずだが。
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