第3の霊 救助の願い

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「あっ、あの屋根見える?」 それを察したかのように瑠璃は屋根に向かって指を指した。 冬音はまさかと思った。 だんだんとその家に向かって近づいていく。 「ほら!ここが俺の家!」 見事な大豪邸だった。 洋風な造りで、遠目からだったら大きな屋敷だ。まさか町の外れにこんな家(?)があったとは。冬音と雪がその大豪邸さに圧倒されていると、瑠璃が手招きをした。 「おーい、こっちこっち、裏庭の奥にあるんだ。」 屋敷の隣には当たり前のように噴水がある。 そこを抜けて、家の裏に入った。 綺麗な緑が生い茂る庭園が広がっている。 もう返す言葉もない。 そして、瑠璃は慣れたように庭園の端の茂みに入っていった。二人もついていく。 茂みの中は何回も通られているのか道みたいなものができていて、歩きやすかった。
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