第1の霊 雪

8/18
前へ
/53ページ
次へ
「ちょっとちょっと~、俺が不審者っていう前提で話進めてなーい?」 本当に何を言ってるんだこいつ。 勝手に人の家に入っておいて不審者じゃないわけがないでしょ、と内心キレる。 こいつの言うことは意味不明だ。 ガツンと言ってやろうと思い、冬音は少年を睨み付けた。 「あんたね、調子のるのもいい加減に」 「あー落ち着いて落ち着いて、俺がなんなのか教えてあげるからぁ」 冬音は言葉を遮られてさらに苛立つ。 すると少年が爽やかな笑みを浮かべた。 「俺の名前は(せつ)」 「キミ────架宮冬音の、守護霊さ」 少年はそう言った。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加