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「ちょっとちょっと~、俺が不審者っていう前提で話進めてなーい?」
本当に何を言ってるんだこいつ。
勝手に人の家に入っておいて不審者じゃないわけがないでしょ、と内心キレる。
こいつの言うことは意味不明だ。
ガツンと言ってやろうと思い、冬音は少年を睨み付けた。
「あんたね、調子のるのもいい加減に」
「あー落ち着いて落ち着いて、俺がなんなのか教えてあげるからぁ」
冬音は言葉を遮られてさらに苛立つ。
すると少年が爽やかな笑みを浮かべた。
「俺の名前は雪」
「キミ────架宮冬音の、守護霊さ」
少年はそう言った。
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