われても末に逢はむとぞ思ふ

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われても末に逢はむとぞ思ふ

瀬を早(はや)み   岩にせかるる 滝川(たきがは)の   われても末(すゑ)に        逢はむとぞ思ふ 崇徳院(77番) 『詞花集』恋・228 こんな恋は、したことがない。 残念ながら… なにせ、彼氏いない歴21年だ。 でも、こんながさつな私でも、 一応女子である。 燃えるような恋をしてみたい、 願望は常に、ある。 たとえ、年齢を重ねたとしても、 「女は灰になるまで女」だそうだから。 高校生の頃、 学校からの帰り道、 少し前をカップル(高校生の)が歩いていたりする。 私の隣にいるのは、 女友達。 「寒さが身にしみるね~。冬だね~ 前の人たちは、温かそうだけど…」 とか、 ひとりの女子を、 大勢の男子が取り囲んで、 ワイワイしながら歩く姿を見て 「あ~いう風に、 女王様みたいに 男たちを従えて歩くなんてしたことないけど(ありえんけど)、 どんな気分なんだろうね。」 などと、 モテない同士、語り合ったものだ…。 同じ部活にも男子はいた。 たまさか、 同じ駅を使っている同級生と出くわしたりもした。 でも、 “ラブ”な雰囲気はついぞ生まれたことがなかった。 あくまでも、友だち。 好きな人は、常にいた(と、思う)。 その時々で、 同級生だったり、先輩だったりしたが、 付き合ったことは、ない。 要するに、片想いなのだ。 私が見てる人が、 私を見ることは、なかった。 むしろ、 誰も私など見ていなかった。 (と、長い間思っていたのだが、 そうではなかったことが、 後に判明。 それは、また、別の話。) 最近、お気に入りの歌をスマホで聴きながら 「🎶お伽話のような、ハッピーエンドなんかいらない…」 そんなことはない。 ハッピーエンドは、欲しかったよ。 私は。 でも、 始まってもいないものは、 もちろん“エンド”もない訳で… “運命的な出会い”なんて、 どこに転がっているんだろうか? 私だけ、 避けて転がってるの?と思うくらい、 “出逢い”などなく、 ただ私がひとり遠くから見て“想う”ことばかりだった。
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