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「さっき吉田くんから電話があったから、私も龍も参加するって言っちゃったけど…」
吉田くんが絶対龍を連れてきて…って言うから…と、里沙は微妙な表情になった。
「…も、もちろん行くよ?昼からじゃ、そろそろ支度しないと間に合わないよな…」
「うん…。そうだよね」
テーブルにコンビニの袋をドサッと置くと、中から「うすうす…」と書かれた金色の箱が落ちる。
「あ…こ、これ」
拾い上げた里沙が頬を染めて俺を見上げる。
「…言っておくけど、テキトーなスケベ心で買ってきたわけじゃないから。
時間がないから全部は言えないけど、俺なりに気持ちがちゃんとあるんだからな?」
「うん…。男女関係のこと、ちゃんと教えようとしてくれてるんだよね…」
…ちょっと違う…と思いながら、久しぶりに見る里沙の笑顔が可愛くて…ギュッと心臓を捕まれた気がした…!
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