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結局その辺を歩き回って股間の熱を覚まし、コンビニで他の買い物に紛れて目当てのものを手に入れた。
「…おかえり!」
笑顔で迎えてくれる里沙に、まずは落ち着いて俺の気持ちを伝えるつもりが、生唾ごっくんで近寄ってしまう…。
「…龍の方にも連絡来た?ずいぶん急だね…?」
「は?何が?」
近づいてくる俺を爽やかな顔で見上げるあたり…里沙の平常運転を感じ、男の性の悲しさを感じる…。
「森田先生が東京に来るらしいよ」
「…は?いつ?」
「今日だって。お昼から集まるって、連絡が…」
森田先生は俺と里沙の中学時代の恩師で、3年間の担任だった。
そして里沙が所属していたバドミントン部と、俺が入っていたバスケ部両方の顧問をしていた先生で、俺も里沙もとてもお世話になった。
俺たちが卒業したあと、地方に移ってしまい、再会するのは10年ぶりになる。
…森田先生が来るんじゃ…さすがに会いに行きたいが…昼からって…!
これからやっっっと里沙を抱けると思ったのに…。
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