四章 最強の夫婦

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マティルダに連れられるままベンジャミンはついてくる。 開けた場所に座って、何もすることなくのんびりと寝転ぶと、彼も同じようにその場に寝転んで不思議そうにしている。 今日は天気も良く、太陽の光を全身に浴びながら思いきり伸びをした。 「やっぱり外は気持ちいいですね……!」 「そう?」 「今度は一緒に買い物に行けるのが楽しみですね」 「うん」 ベンジャミンは終始、戸惑いつつもマティルダについてくる。 しかし次第に楽しそうな笑みを見せてくれたことに安堵していた。 「マティルダ」 「はい、なんでしょう」 「僕が怖い……?」 ベンジャミンの言葉にマティルダは首を傾げた。 「いいえ?不思議だとは思ってましたが、怖いと思ったことはありませんよ」 「……そっか」 ベンジャミンは自分の手のひらを握ったり開いたりしている。 いつもつけている黒くて少し短いハーフグローブは絶対に外さないようにしているようだ。 手のひらは半分見えていて、その先が隠れている。
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