四章 最強の夫婦

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「僕はこいつらをブルカリック国王の元に突き出してくるから、マティルダは待っていてね……?」 「はい!ここで待っていますね」 「……!うん」 マティルダは笑顔でベンジャミンを送り出した。 ローリーは大波を起こし城下町を危機に陥れたこと。 ライボルトもシエナを連れ出したことや、シエナに協力してマティルダを誘拐しようとしたことで三人まとめて処刑台送りとなった。 シエナは最後まで「リセットしましょう」と呟いていたそうだ。 ベンジャミンはカンカンに怒っており、今後一切ブルカリック王国に手を貸すことはないと宣言したらしい。 国王達は必死に謝罪をしたがベンジャミンはマティルダに危害を加えようとした三人を許せないと、ブルカリック王国にとっては最悪の結末になってしまったようだ。 マティルダは相変わらず森の中でベンジャミンと共に暮らしている。 あの日、マティルダが開けた大穴はベンジャミンによって塞がれて、ライボルトに焼かれた花も次の日には元に戻っていた。
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