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それよりも今後、マティルダに待ち受けているであろう悲惨な結末について頭を抱えていた。
(ああ、詰んだわ……!なんでこんなに一方的なの!?わたくし、何も悪いことしていないのにっ)
あれだけ頑張ってきたのにも関わらず、それが報われないとなると、もうこうなってしまうのは『運命』とさえ思えてくる。
(こんなことになるんだったら、さっさと逃げて仕舞えばよかったのよ!もう、わたくしのバカッ)
しかしそんな思考を見透かすようにマティルダは追い詰められていく。
「ガルボルグ公爵にもこの件を伝えさせてもらう」
「……!」
「もうお前に逃げ場などない。マティルダ」
このことを父に報告されたらどうなるか簡単に想像ができた。
そしてマティルダはこうなる前の出来事を思い出していた。
* * *
ブルカリック王国では魔法を使うことができる。
『Hell of Love』という少々過激なタイトルの乙女ゲームは魔法学園が舞台に繰り広げられる『恋の地獄』である。
様々なイケメンが登場するのは当然なのだが、一番の見所はドロドロにぶつかり合う愛憎劇である。
かなり大人向けの内容となっており、恋愛耐性がないと顔面にパンチをされるほどの衝撃を受ける。
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