二章 元悪役令嬢、新婚(監禁)生活スタートです!

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マティルダがくすぐったいと感じて首を横に振るとヒラヒラと頭から花びらが舞った。 とりあえず、どこか懐かしく感じるログハウスのように茶色の木で作られた壁。 天井には垂れ下がった証明と気で作られた家具や棚。 シンプルだけれど温かみのある部屋は今は花だらけである。 「今日からここがマティルダの家だよ」 「はい……!?」 マティルダはベンジャミンの言葉に耳を疑った。 先程、ここはベンジャミンの家だと言っていたのにどういうことだろうか。 まだ自分は夢の中ではないかと考えていた時だった。 「僕と一緒にここで暮らそう」 「わ、わたくしとベンジャミン様がですか!?」 「そうだよ」 ベンジャミンは当然と言わんばかりに頷いた。 しかし、いくら考えたところでベンジャミンがマティルダの面倒を見るような発言をするかが理解できずにいた。 今まで先生と生徒のような関係だったはずだし、ベンジャミンからそういう雰囲気を感じたことは一度もなかった。 機嫌が良さそうに微笑んでいるベンジャミンに、マティルダは控えめに問いかける。 「どうしてでしょうか……?」 「マティルダは僕のだから」 「……っ!?」 「捨てるなら頂戴って言ったでしょう?だからマティルダは僕がもらった」
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