二章 元悪役令嬢、新婚(監禁)生活スタートです!

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(あの景色を見るために頑張っていたのよね。もう一か月も前だなんて……懐かしいわ) マティルダが頑張れば、喜んでくれる人たちがいた。 だが、今はマティルダがいなくてもライボルトやガルボルグ公爵が代わりに頑張ってくれていることだろう。 これでシエナはローリーと結ばれて、めでたしめでたしのハッピーエンドである。  そして元悪役令嬢のマティルダも役割から解放されて何故か幸せに暮らしている。 二人での生活にも慣れてきて、マティルダは毎日幸せだった。 何よりベンジャミンが優しくてマティルダをいつも甘やかそうとする。 ガルボルグ公爵邸にいる時からベンジャミンと一緒にいることは癒しで、楽しいと思っていたからか違和感はない。 ベンジャミンと夫婦となったのたが、特に届出などはしていないため夫婦といっていいのかはわからない。 ベンジャミンはマティルダに結婚を提案して、マティルダもそれを受け入れた。 しかしまだキスも頬止まりで寝る場所も別々だ。 そんな不思議な夫婦関係は今も続いている。
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