二章 元悪役令嬢、新婚(監禁)生活スタートです!

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「ふぅ……スッキリした」 『アンタいつこの魔力量を身につけたのよ?普通の人間じゃないわよ』 「ベンジャミン様に色々と教わったからかしら」 『それだけじゃないわよ。毎日、何かしらの鍛錬をし続けないと無理よ。アンタただのお貴族様の令嬢でしょう?』 「えぇ、そうだけど。特に変わったことはしていないわ」 『おかしいわねぇ……』 トニトルスは羽をパタパタさせながら答えた。 マティルダは体を伸ばしながら気合いを入れていた。 「さて、今日も頑張りましょう!」 料理を終えて、部屋の掃除が終わり、部屋の真ん中にある柔らかいソファーに寝転びながら一息ついていた。 ベンジャミンと過ごすのも楽しいが、こうして一人でまったりとするのもやはり良い。 のんびりしていると、いつの間にか居眠りしていたようだ。 頭を撫でられるような感覚にマティルダはゆっくりと目を開いた。 「あれ……?ベンジャミン、様」 「ただいま、マティルダ」 ベンジャミンは黒いウサギの仮面をとって、いつものシャツにパンツというラフな格好に着替えている。 目の前でパープルグレイの髪がサラリと流れた。
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