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「ふぅ……スッキリした」
『アンタいつこの魔力量を身につけたのよ?普通の人間じゃないわよ』
「ベンジャミン様に色々と教わったからかしら」
『それだけじゃないわよ。毎日、何かしらの鍛錬をし続けないと無理よ。アンタただのお貴族様の令嬢でしょう?』
「えぇ、そうだけど。特に変わったことはしていないわ」
『おかしいわねぇ……』
トニトルスは羽をパタパタさせながら答えた。
マティルダは体を伸ばしながら気合いを入れていた。
「さて、今日も頑張りましょう!」
料理を終えて、部屋の掃除が終わり、部屋の真ん中にある柔らかいソファーに寝転びながら一息ついていた。
ベンジャミンと過ごすのも楽しいが、こうして一人でまったりとするのもやはり良い。
のんびりしていると、いつの間にか居眠りしていたようだ。
頭を撫でられるような感覚にマティルダはゆっくりと目を開いた。
「あれ……?ベンジャミン、様」
「ただいま、マティルダ」
ベンジャミンは黒いウサギの仮面をとって、いつものシャツにパンツというラフな格好に着替えている。
目の前でパープルグレイの髪がサラリと流れた。
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