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その自信はどこからくるのだろう?
まあ、私もその気になっているので、問題はないのだが。
でもこのまま私の気持ちを伝えたとき、彼が受け入れてくれるのか自信がない自分がいる。
そのためにも、コンペで絶対、採用されるんだ。
「だからほら。
公表しちゃおうよ」
「えっ、あっ。
もうすぐ会社ですよ!」
いきなり、駒木さんが私と手を繋いでくる。
振り払おうとしたが、指を絡めてがっつり握られていて、ほどけない。
「関係ないよー」
彼は今にもスキップくらいしそうなほどテンションが高くて、おかしくなった。
……こうやって周囲に見せつけるように、ラブラブ出勤すれば、そうなるわけで。
「駒木さんと篠永さんって、どういう関係なんですか?」
仕事中、女性社員の問いに部内の大半の耳が集中した。
言うな、絶対に言うなと少し離れた場所の彼に、目で訴える。
せめて、恋人くらいにしておいて!
そう願いながら、彼が口を開くのを待つ。
「僕と花夜乃さんは、結婚を前提にお付き合いをしてるんですよ」
口角をつり上げ、これ以上ないほどいい顔でにっこりと駒木さんが笑う。
……言ったよ。
この人、言っちゃったよ!
最も恐れていた事態が起き、私は頭を抱えていた。
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