回帰と再会

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「あの女の魔力は嫌いだ」  リューネはそう言い残して、姿を消してしまった。  まあ、いたらいたで気になってしまうだろうから、私一人で良かったのかもしれない。 (覚悟なさい、アメリア)  今の私は、あなたに都合のいい"お姉様"ではないわ。 「お待たせしてごめんなさい、アメリア」 「ミーシャお姉様!」  応接間に現れた私に、ティーカップをおろしたアメリアが駆け寄ってくる。 「本当に、本当に良かったです……! お姉様ならきっと、すぐにお目覚めになられると信じていました!」 (信じていた、ねえ)  以前の私なら、私を気遣う愛らしい姿に、心からの喜びを感じていただろう。  そしてますますアメリアに心酔して、彼女の望む"お姉様"であろうと決意を新たにしていたはず。けれど。 (残念ね、アメリア)  私はもう、あなたの偽りの愛には騙されない。 「わざわざお見舞いに来てくれたなんて、とても嬉しいわ、アメリア」
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