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「はい。アメリアは私の体調を心配して、帰ると言ってくれているのです。お兄様が主体となってくだされば、彼女も安心してお茶をいただいていってくれるはずですから。そうでしょう? アメリア」
「あ、えと……」
(断れるはずがないわよね)
公爵家跡取りの肩書に加え、私に近しい存在であるオルガ。
私を円滑に殺したいのなら、懐柔しておくべき相手だもの。
思ったとおり、アメリアは遠慮がちな笑みを浮かべ、
「それでしたら、少しだけお邪魔していってもよろしいでしょうか」
「もちろんよ。嬉しいわ、アメリア」
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