♦︎動物園のライオンたち♦︎

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次の日。 ワイワイガヤガヤ。 人間たちが見物にやってきます。 「どうするの、ライ子。」 「まぁ待つのよ、オン子。」 しばらくして柵の中に、人間の子どもくらいの大きさの、一羽の鳥が下りてきました。 「今よ!」 ライ子、なんとその鳥をガブリ! 人間たちが見てる前で狩りを始めたのです! 人間たちはびっくり! 「きゃー!」 「わー!」 (ふふ、これで人間たちは私たちの強さと怖さを改めて思い出すはずよ…!) しかし……。 「すごーい、びっくりしたー!」 「貴重なモノ見れたー。」 「ライオンってあぁやって狩りするんだねー。」 (あれ…?) 人間たち、完全に平和ボケです。 ライ子、鳥をズルズル引きずりながら、オン子のもとへ向かいます。 「ちょっと、ダメじゃないライ子!」 「どうしたら人間たちは思い出すのかしら…どうしたら……。」
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