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次の日。
ワイワイガヤガヤ。
人間たちが見物にやってきます。
「どうするの、ライ子。」
「まぁ待つのよ、オン子。」
しばらくして柵の中に、人間の子どもくらいの大きさの、一羽の鳥が下りてきました。
「今よ!」
ライ子、なんとその鳥をガブリ!
人間たちが見てる前で狩りを始めたのです!
人間たちはびっくり!
「きゃー!」
「わー!」
(ふふ、これで人間たちは私たちの強さと怖さを改めて思い出すはずよ…!)
しかし……。
「すごーい、びっくりしたー!」
「貴重なモノ見れたー。」
「ライオンってあぁやって狩りするんだねー。」
(あれ…?)
人間たち、完全に平和ボケです。
ライ子、鳥をズルズル引きずりながら、オン子のもとへ向かいます。
「ちょっと、ダメじゃないライ子!」
「どうしたら人間たちは思い出すのかしら…どうしたら……。」
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