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下手なことをして人生、二度目の失敗は私もしたくはありません。といっても、座敷童子さんのお陰で焼肉屋が破産しただけで家族は元気そのものなのです。多忙とはいえ食事もできている状況ですので、座敷童子さんのお陰だと思うと感謝しきれません。
そこで、私にできることはないかと考えてみました。
今のままでは心苦しく、こうして文通を続けてきただけに、このままというのはなんとも言い難いのです。
現在は勝手ながら宿の主人に話をして座敷だけでも残せないか交渉している最中です。大丈夫、座敷童子さんが気に入っている座敷を簡単にピザ屋にはさせません。宿の主人はまったく信じていませんが、全国には座敷童子さんのことを信じてる方々がたくさん居ます。
座敷童子さんが「大好きだから住んでいるの」と言っていた座敷に居てください。
自分から出ていくことを私は止めません。
けれども、追い出されるなら話は別です。
私にも協力させてください。
それだけ伝えたかったのです。
追記
宿の主人は、座敷童子さんを怪物だと言っておりましたが気にする必要はありません。
人間は自分に必要のないことは理解せず生きていく生き物です。
私は、座敷童子さんが大好きですよ。
損得抜きで。
前回の手紙の返事がこれだけですが、工事が始まる前には必ず会いに行きます。
以前のようにお話しましょう。
では、また。
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