瑠衣・・・・・

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瑠衣・・・・・

今夜の食事は和食のお店だった! 四人揃って、テーブルを囲んで座る! 畳の上にはふかふかの座布団が置かれていた。 新鮮なお刺身や可愛らしい手毬寿司、魚の煮物に茶碗蒸し、天ぷらに赤出汁、全部が食べられるように、一つ一つの量が少なめになっている。 絶対に家では作れない贅沢な食事を堪能した。 最後に河豚茶漬けが出て、みんなお腹いっぱいになった。 食事をしながら、瑠衣も翼も学校のことや友達の事を全部お父さんに聞いて欲しくて、食べるのと喋るのとで忙しい! そんな二人をニコニコしながら聞いてるお父さんも嬉しそうだ。 食事があらかた食べ終わったタイミングで、瑠衣が僕と翼の心臓が止まりそうな話を始めた。 「翼は昨日怖い夢を見て、都華咲と一緒に寝たんだよ」 「そんな怖い夢を見たのか?」 「・・・・・アァ、うん」 「瑠衣は大丈夫か?」 「僕も怖い夢を見たらお父さんと一緒に寝たいな」 「じゃぁ、お父さんと一緒に寝るか?」 「うん、毎日一緒がいい」 「だったら、瑠衣はお父さんと一緒に住むか?」 「ほんと?いいの?」 「お父さんは構わないよ」 「でも・・・・・学校が・・・・・」 「お父さんが車で送ってやる」 「でも・・・・・お父さんの迷惑にならない?」 「どうしてそう思うんだ?」 「だって、お父さんお仕事もあるしお父さんと一緒に住んでいいの?」 「構わないよ、瑠衣は本当に翼や都華咲と別れてお父さんと住んでいいのか?」 「・・・・・お父さん一人で寂しいから、僕がいてあげる」 「瑠衣は優しいな、でも翼や都華咲の意見も聞かなきゃ!どうかな?瑠衣が私のところに来るって言ってるけど?」 「瑠衣?どうしていきなりそんなこと言い出したんだ?今まで一回も言ったことないのに」 「だって・・・・・金曜日と土曜日に僕が泊まった時お父さんすごく嬉しそうなのに、日曜日僕が帰る時寂しそうで、だからお父さんのそばにずっといたいって思ってたんだ」 「瑠衣・・・・・そんなこと思ってたのか」 「僕がお父さんの所に行っても、翼には都華咲がいるから大丈夫でしょ」 「瑠衣・・・・・お前・・・・・」 瑠衣が僕達二人に気を使って、お父さんと一緒に住むと言い出したのだろうか? 僕も翼も瑠衣の言葉に少なからずショックを受けていた。 瑠衣が本当にお父さんと住みたいと思っているならいいけど、もしそうじゃなかったら・・・・・ 瑠衣の気持ちを確かめたくても、お父さんの前でなんと言えばいいか分からない・・・・・ 「瑠衣、お父さんと一緒に住む話は今度ゆっくり決めよう!もし瑠衣がお父さんと一緒がいいなら、僕も翼も賛成するよ!」 「うん、わかった!今夜はいつも通りお父さん所に泊まっていいよね」 「いいよ」 僕達は食事を終えて店を出るとお父さんと瑠衣を見送って、翼と二人家に向かった。 僕も翼も瑠衣の本心が聞きたかった。
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