34歳、引きこもりの俺

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小学6年の時に父親を亡くした 母を幼児期に亡くしていた俺はそれまで父親と2人暮らしだった 父親は田舎のワンマン企業の社長で金は持っていたが酒癖が悪くギャンブル好きで人望は薄かった 癇癪(かんしゃく)持ちで短気な父親には酔ってる時も酔っていない時も何かと理由をつけては殴られていた思い出しかない そんな父親が酔っ払って冬の川に落ちて死んだ 「お父さん、借金してたそうだ……それも結構な額 君が相続放棄(そうぞくほうき)すれば借金は返さなくてもいいんだけど……」 そう言ったのは父方の“叔父”だった そして、俺は遺産を相続放棄するという形で叔父夫婦の元に引き取られる形となった
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