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夢をみる
「噛むな」
…はぁっ…っ…何なんだ、この男は…
さっさと欲を吐けばいいでしょ?3時間という約束だから、もう時間が来るはず…ひゃぅ…ん…
「考え事の余裕があるか」
唇を噛むなと、私の口内へ差し込んでいた指で唇をなぞる仕草がひどく優しい、名前を知らない男は、私の弱いところを再び擦るように突き上げる…っ…でもイカせてはくれない。
かまわない、それが目的ではないのだから。この無表情な男が満足しないと15万円を返せと言われそうだ。男の体はこの上なく熱く、表情と声は冷たい。この部屋で会った瞬間と変わりがない。
それなのに、この男は体を密着させて私の髪を撫でながら緩急自在に中を突き上げ、宥めるように優しく首筋にキスをする。まるで愛されているかのような優しい口づけを遮るように、私は
「はぁ…ぅん…」
大きく熱い息を吐いて彼の腰に足を巻き付けた。
「上等だ」
それを合図に、さらに深く交わりながら仕事だと忘れてしまいそうな快感に襲われる。この道のプロなら客を快楽へと誘うことが出来るのだろうが、私にはそんな余裕もなく、男に優しく抱きしめられたまま、何度も力強く突き上げられ…先に絶頂を迎えてしまった。
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