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その夜、羅依は初めて私を抱いた。あの夜のことを覚えてはいるが、あれを二人の営みだとカウントは出来ない…今夜の羅依は冷たい表情と声で私を突き上げた男とは別人だ。
同じなのは彼が髭を全て剃っていること。私はトレーニングメニューをこなしたあとにシャワーをしていたので、ベッドに入る直前に羅依だけがシャワー室を使った。
「えっ…どうして?」
「才花に直接触れるため」
彼がベッドサイドに来た時には少し驚いたけれど、私に触れる羅依は髭に遮られるのも嫌だと言うのだろうか…ぁっ…ん…
「ここ…イイんだよな…」
「知らないっ…ん…」
何も纏わない私達だけれど、左膝だけはまだしっかりとサポーターが巻かれている。その左足はベッドに投げ出したまま、私の右足は羅依の胸に両腕で抱きしめられるようにシーリングライトに向かっていた。
深い…私の臓器の全てがおかしな収縮を始めてしまいそうな奥を羅依がかき混ぜる…ぅあぁ…ぁっ…
彼はねっとりとした腰づかいで私を追い込みながら、抱きしめた右足に舌をツーっと這わす…ぃやぅん…ぁっ…
「俺はすげぇ…いいんだが?」
そう言って羅依は、大きく腰を繰り返ししゃくる…ひゃ…ぁあぁ…ぃん…
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